会社にAWSを導入する人は一読すべき「エンタープライズAWS導入ガイド」を読んでみた

会社にAWSを導入する人は一読すべき「エンタープライズAWS導入ガイド」を読んでみた

Clock Icon2014.07.01

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はじめに

4月にAPNパートナーの有志からエンタープライズAWS導入ガイド がリリースされました。日本語です。
実は迂闊にもそのことを気づいたのが最近でした。というわけで今更ですが読んでみた感想を書いてゆきます。

結論から言いますと会社にAWSを導入したいと考えている方、AWSの提案書を書かないといけない方であれば「must read or die」です。読むべし、です。

本書の最後に  「ユーザー企業によるエンタープライズシステムにおけるクラウドサービス導入の 一助となれば」とありますが、なります、なりすぎます。

エンタープライズAWS導入ガイド

以下、どんな点が参考になったか説明してゆきます。 まずは目次です。

1章 はじめに
2章 AWSサービス概要
3章 エンタープライズ構成例
4章 システム・運用要件
5章 移行
6章 調達

1から3章はわかりやすいのですが、この資料以外でも参照できる情報でした。このブログの愛読者であれば飛ばしても問題ないとおもいます。この資料の本当に素晴しいところは4章、5章、6章の部分になります。

4章のシステム・運用要件

タイトル通り企業システムとしてAWSを導入する場合、システムの要件等、導入前に説明すべき点が多数あるのですが、本資料はその部分、実際に導入を検討するお客様が気になるところが説明されています。

付録の「第4章システム・運用要件回答(詳細).pdf」についても、これを参考にすると提案書の作成が3倍くらい早くなる気がしますので、提案される方は目を通したほうがよいです。

5章 移行

5章は移行の話となりますが、VPNの速度の例など実践的なアドバイスがいろいろあり参考になりました。

6章 調達

6章の調達については、企業がAWSを利用すべき際に予算管理や、契約的な部分でどういうところに気をつけるべきか?ということが記載されています。このような話は日本の会社特有です。書いてある内容実践的ですので是非読まれるとよいかとおもいます。

更新がおいつかない

作成が2013/11の環境をベースということで、その後のAWSの怒涛の更新においつけておりません。半年に一度くらいのペースで新版をださないといけないかもしれません。
EBSのSSDや、VPCピアリングなど、企業向けの更新があるので、新版の登場が待たれます。ただ、このガイドは冊子にして簡単に読めるというところですので、そういう細かい更新については弊社のようなAWSのソリューションプロバイダに確認すればよいということでお問い合わせお待ちしております。

まとめ

<全体で60Pですので、細いところは当然割愛されていますが、ポイントとなる情報は網羅されていると感じました。できるならば500Pくらいにして出して欲しかったです。会社でAWSの導入を考えている方は是非一読されるとよいかと思います。

ではでは。

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